女性連合コスタリカ大会及びプロジェクト女性時代11周年記念式典

「女性としてリーダーとして世界平和建設のためにできること」

2018年10月20日、コスタリカ女性連合大会がコスタリカ平和大使館で盛大に行われた。

スタッフ合わせて約100人の参加者が会場を埋め尽くした。

今回の女性連合大会はUPFの協賛の元、三人の元国会議員を迎えてのものだった。

ホセ・アルベルト・アルファロ・ヒメネス 元コスタリカ国会議長

国歌斉唱、祈祷、歓迎のあいさつ、パワーポイントによる世界平和女性連合の世界の活動、コスタリカの活動の紹介に続き、元国会議員であり、現在国会議員連合中米・カリブの委員長でもあるホセ・アルファロ氏は、祝辞で女性たちに力強い激励の言葉を熱く語った。

白鳥信美さん WFWP 日本 コスタリカプロジェクトリーダー

11周年記念プロジェクト「女性時代」祝辞第二部

「女性として世界平和建設のためにできること」というテーマで、パネリストとして壇上に立ったロレナ・アルファロ夫人とパウリナ・ラミレス女史は、自らの苦闘の人生体験を交えながら、女性たちがリーダーとして立ち上がるための動機づけと最後までやり通す信念について語った。参加者の中には「自分の人生と重なり大変励まされた」と感想を述べた女性たちが多くいた。

パウリナ・ラミレス・ポルトゲス 元コスタリカ国会議員

11周年記念プロジェクト「女性時代」祝辞第三部

この大会で特筆すべきは、今年11周年を迎えたテレビ番組教育プロジェクト「女性時代」のドキュメンタリー制作関係者の中から、平和大使となった二名の著名人がいたことであった。

平和大使受賞者たち、”インディヘナ居住区”のドキュメンタリー制作に貢献してくれたホセ・カルロス・モラレス氏(真ん中)とレイラ・ガーロ夫人(左)も受賞
ホセ・カルロス・モラレス 元国連職員 先住民族の権利についての専門家
レイラ・ガロ女史

国連で26年間、世界中の先住民族の居住権・人権保護のために働いてこられたホセ・カルロス・モラレス氏と、そのご夫人でもありインディヘナの伝統文化を守るため本の出版など文化活動を続けてこられたレイラ・ガロ女史である。

ホセ・モラレス氏は受賞の時、「長く国連で努め国連憲章に寄与することができた。しかし自分は高齢となかったが、ますますやらなければならない責任を感じている」と語り、「まもなくコスタリカに、今まで守られてこなかったインディヘナ居住権の法規が整えられる」と皆の前で報告した。感動的な一瞬だった。

その後、地球環境に関する最新のドキュメンタリー「地球の森」と、平和大使となったホセ・モラレス氏の多大な協力により制作されたドキュメンタリー「インディヘナ居住区」を鑑賞した。

最後のプログラムは、平和大使館のあるグアダルーペ市市役所が進めている若者たちのオーケストラ、総勢27名が訪れ名曲を披露してくれた。指揮者のマヌエル・モラ氏は、「機関銃を鋤に変え…ではないけれど、悪しき環境に染まりやすい若者にドラッグではなくバイオリンを、アルコールではなくトランペットを、麻薬に酔いしれるのではなく音楽の情感に酔いしれることを教えたい」と語り、日頃練習している珠玉を披露してくれた。このようにして地域の団体とコラボレーションすることができたのがもう一つの大きな成果である。

地域の青年を音楽で守るオーケストラ指揮者 カルロス・モラ氏

終了時間を大幅に超えたが、途中帰る人もなくスタッフも含めて全参加者が、深い感動に包まれる中身の濃い大会となった。

裏話

コスタリカはどちらかというと教会活動がほとんどで、女性連合のようなNGOの活動がなかなか理解されない傾向があった。毎年、開催に至るまで少ないスタッフ、打ち合わせ不足などでいつも冷や汗、終了後もほんの数人のスタッフで後片付けに何時間もかけなければならなかった。今年は呼びかけに答えて多くのメンバーが二世も含め、スタッフとして参加した。新規参加者もスタッフも混然一体として意識が高揚した大会となった。内外ともに大きく前進できた大会だった。

参加者の感想

  1. とても素晴らしいイベントだと思います。元国会議員のパウリナさんのスピーチは自分のストーリーでとても興味深かった。尊敬した。音楽もとてもよかった。誘ってくれてありがとう。素敵な午後でした。
  2. たくさん情報をくださって、そしてよく管理されていたと思います。あなたたちはいつも食事や音楽でもてなしてくれてありがとう。できれば時間通りに終わってほしかったけど、全体的にはとてもよかった。あなたたちの躾と文化がとても好きです。
  3. スピーチされた人のお話は、戦い、頑張りそして女の人としての意思が語られていてとてもよかった。新しい友人を作ることができた。テーブルの設定、環境、人の扱いがとても心地よかった。素敵な音楽とともに食べるのがいいと思いました。

  1. イベントは素敵でしたがスピーチは長くてつまらなかった。多くの人たちも文句を言ってました。エアコンが寒かった。オーケストラは前じゃなきゃいけないと思います。全体的には良かったです。
  2. 正式なイベントだと知りませんでした。もっときちんとした服装でくればよかったです。スピーチはとても興味深かったです。いろんな視点から見ることができて。でも少し長かった。音楽を通じてコミュニティを取りこめたのが良かったです。国籍と宗教は関係ないと言っていましたが終わりには一つの神様とともに居たらなんでも可能だと言っていた…ちゃんと決めませんね。
  3. 大きな感謝の言葉を言わせてもらいたい。他の文化のことを知るのはとても大切です。会場の飾りつけも素敵、プレゼントも素敵。とてもやさしくて私は尊敬します。コンサートは本当に涙が出そうでした。彼らは素敵に演奏しました。
  4. 女性連合の大会に誘ってくれてありがとう。いつもあなた方は私のことを思ってくださっていること感謝しています。
  5. このようなイベントは私たち仕事をして疲れている人を、いつもと同じ雰囲気と習慣から解放させてくれます。今まで体調が悪くて外に出ませんでしたが、女性連合の大会だったら行かなきゃと思いました。よくオーガナイズされていて、デコレーションも素敵。とても私は嬉しいです。平和大使の賞状は額に入って渡されるのだなと思いました。素晴らしいカメラマン、送ってくれた写真をちゃんとファイルに保存しています。パウリーナさん、本当に素晴らしい表現をされていました。本当に戦ってきた女です。ロレーナさんの話もよかった。先住民のホセ・モラレスさんも素晴らしかった。自然に囲まれて平和でとてもシンプルな表現の仕方。机と椅子はみんなが同じ方向に座っていたらよかったかなと思います。真ん中に発表される人たちが居るのもいいと思います。
  6. 二つのドキュメンタリーで私はとても多くのことを勉強しました。
  7. 環境汚染のことについてとても考えていますね、次回お会いした時にこのテーマでお話ししたいです。とても興味深いです。

以上です。